舌にヒリヒリとした痛みや、ピリピリとした痺れが現れたら、患者様の多くは普段何かあったら通院する病院へ行くことでしょう。
そして多くの方が原因を特定できないまま、ドクターショッピング、あちこちの病院で原因究明する旅に出かけることになります。
詳しくは過去記事、〈舌にヒリヒリ・ピリピリとした痛みが!何科を受診したらいい?〉をご覧ください。
そしてその過程でドアをノックするのが心療内科や精神科です。
これらの診療科では多くが症状に真摯に向き合ってくれるはずです。
そして医師側も自信を持って治療に取り掛かってくれるでしょう。
まずはそこでどのような治療が行われるか、記載したいと思います。
ここでは舌痛症は心因性、つまりストレスや気分の落ち込み、イライラ、そして不眠などを原因とするものとして治療が開始されます。
確かに舌痛症の中には心因性のものもあります。
しかしそれだけが原因で症状が出ているとは限らないことが舌痛症の複雑なところなのです。
舌痛症の原因には心因性の他に、血液中の鉄や亜鉛の不足、ビタミンB12の不足、そして唾液の不足など様々なものがあります。
特に唾液の不足は舌に痛みを生じさせる原因として知られていますが、この点が心療内科や精神科で舌痛症の治療をすると、問題になってくるのです。
精神科医は、これらのお薬が唾液の量を減少させることが身近すぎるためか、唾液に対してあまりサポートしない傾向にあります。
具体的にいうと、口を潤わせるお薬まで出す精神科医はまれです。
結果として5つ挙げた舌痛症の原因のうちの一つ、心因性舌痛症の治療をするのに止まることが多いでしょう。
心因性の痛みは珍しいことではなく、腰痛や背中の痛みなど、あらゆるところに現れます。
そして精神科医はそのような痛みのプロフェッショナルです。
しかし舌に至っては唾液がないと痛みが消えないにも関わらず、唾液を減らして患者を帰すことになるのですから、舌痛症に関しては完治する可能性は低いと言えるでしょう。
症状は軽くなったけれど違和感が残る。
これが心療内科・精神科での舌痛症治療の着地点ではないでしょうか。
それでは当法人の舌痛症外来ではどうかといいますと、複雑に絡み合った舌痛症の原因を解きほぐすように治療を進めていきます。
もちろん心因性の舌痛症にも、不安はないか、気分は落ち込んでいないか、睡眠は取れているかと丁寧に対処し、必要に応じてお薬で問題を取り除いていきます。
もちろんお話を聞き、安心して帰っていただけるよう心がけています。
大きな違いは歯科医師というお口のプロフェッショナルが診察しますので、口の渇きに対してもしっかりと向き合っていきます。
ですので心のケアだけでなく、副作用ができるだけ少ないよう配慮しています。
安心してお薬を飲んでいただきたく思います。
一人の歯科医師として、心因性の慢性疼痛は精神科医が専門家であると思い敬意を表しています。
しかし舌に関しては口の渇きが問題になってくるため、お口の専門家を頼っていただきたい。
そう思っています。
当法人の舌痛症外来はこちらからご予約ください。
医療法人光惠会
舌痛症外来担当医 小林隆洋
舌の痛みやしびれなど、
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※2023年11月1日新規開院