舌に痛みが突然現れると、がんを恐れる方も多いかと思います。
がんはもちろん命に関わる病気ですから不安が募ることでしょう。
でも鏡を見ても特に何もない。
なんでしたら歯医者さんや耳鼻科を受診しても異常がないと言われた。
しかし患者様は自信が癌であるとしか思えない。
よくいらっしゃいます。
そして決しておかしなことではありません。
なぜならこれは舌痛症という見つけることが難しい疾患の可能性が高いからです。
しかし原因不明の痛みに対して不安が強い患者様こそ舌痛症を疑ってほしいと思います。
舌痛症と不安という感情には関連があるということは海外の論文でも発表されていて、しっかりとしたデータのある事実です。
そのため舌の痛みの背後には不安があり、不安がまた痛みを引き起こすという負の連鎖を引き起こしていると言えます。
当法人の舌痛症外来ではそんな不安に寄り添うと共に、時にお薬を使用して舌の痛みの引き金となる不安を退治し、舌の痛みをコントロールしていきます。
舌痛症外来では舌に特化した歯科医師が、舌痛症以外の痛みの原因があればそれを特定します。
もし「見た目に異常がなく、痛みが続いている」という状態に当てはまれば舌痛症と確定します。
そして治療に取り掛かります。
舌痛症の治療では体への負担が少ない順にお薬を使って不安を取り除いていきます。
しかしお薬も大切ですが、他にも重要なことがあります。
まずは患者様への注意として、鏡で舌を見て日々の変化を確認することは逆効果です。
何か変化があると気掛かりになり、痛みの原因となります。
例を挙げると分かりやすいのですが、爪が割れていても気づいていなければ耐え難い苦痛にはならないはずです。
しかしふとした拍子に指を見てそれに気づくと気になって仕方ないはずです。
舌痛症も同じで、日々観察していて何か変化があると気になり始め、痛みにつながるというケースが多いです。
舌を見るのはこの記事を読んでからは控えるようにしていただければ嬉しいです。
このように舌痛症の治療では不安を対峙することが重要になってきます。
そのために様々なお薬を使用する必要がありますので、舌痛症外来ではあまり歯科医師が使わないお薬も処方します。
病院でお薬手帳を出して、医師に「なんで歯医者がこの薬を使ってるの?」と聞かれても「舌痛症治療に必要なので出してもらっています」とお答えください。
使用するお薬の中には心療内科で使用するもの、例えば抗うつ薬なども含まれますが、抗うつ薬が舌痛症に効果があるというのは、きちんとした報告があります。
抵抗がある方も多いかもしれませんが、症状に応じた処方ですので安心して服薬してください。
心療内科のお薬は飲むとやめられなくなると言うような情報がありますが、我々は安全に処方しています。
舌に痛みがあり、病院をたらい回しにされている方は多いのではないでしょうか。
そんな日々を送っているのでしたらぜひ当法人の舌痛症外来にお越しください。
舌痛症外来はこちらからご予約ください
医療法人光惠会
舌痛症外来担当医 小林隆洋
舌の痛みやしびれなど、
お気軽にご相談ください。
※2023年11月1日新規開院